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「職業」の英語は occupation・profession・job で分ける|書類の職業欄と会話での尋ね方を辞書3冊で整理

「職業」の英語は occupation・profession・job で分ける|書類の職業欄と会話での尋ね方を辞書3冊で整理
「職業」の英語は occupation・profession・job で分ける|書類の職業欄と会話での尋ね方を辞書3冊で整理

海外の取引先から届いた書類に Occupation の欄があり、職業を英語で何と書けばよいかで手が止まる。

職業を英語で言おうとすると、和英辞典には occupation・profession・job が並んでいて、どれを選ぶかで迷います。

3語とも「職業」を指せる語ですが、英英辞典を引くと、使う場面と指す職の範囲がそれぞれ違っています。

しかも、書類の欄に書く語と、雑談で相手に尋ねる語は同じではありません。

この記事では Cambridge・Oxford Learner’s・Longman の3冊の語義とラベルだけを根拠に、職業まわりの英語を場面ごとに割り振ります。

先に結論を言うと、書類と改まった文章は occupation、訓練の要る職は profession、日常の会話は job です。

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職業の英語は occupation・profession・job のどれか|先に結論

職業の英語は、1語に決め打ちするより、場面と職の種類で選び分けるほうが確実です。

下の表は、この記事で扱う6つの語と、それぞれが受け持つ場面の対応表。

語受け持つ場面辞書で確かめた点
job日常の会話・今している仕事Cambridge が A1、Oxford が a1 に置く基本語
occupation書類の職業欄・改まった文章Oxford が rather formal、Longman Business が公式の書類向けと注記
profession医師・弁護士など訓練の要る職3冊とも定義に教育や訓練を含む
trade大工・配管工など手を使う技能の職3冊とも定義に手を使う仕事を含む
career働く年月をかけて積み上がる道筋Cambridge・Oxford とも「一連の仕事」と定義
line of work会話で職の種類を尋ねる3冊に line of work/business の形

職業そのものを指す語とは別に、「業種」に当たる industry と、経済の区分に当たる sector もあります。

迷ったら、話すときは job、書くときは occupation を選んでおけば大きく外しません。

理由は、job が3冊とも基本語の扱いで、occupation にだけ改まった場面向けの注記が付いているからです。

Oxford の類語欄は、occupation を「job・profession・trade を改まった場面で言うときの語」と位置づけています。

ここから先は、語を1つずつ辞書で確かめていきましょう。

職業の英語① job|日常で今の仕事を指す基本の語

job は、職業の英語の中でいちばん守備範囲の広い語です。

3冊の job の定義

Cambridge は job を A1 のレベルに置き、お金を得るためにふだんしている仕事と定義しています。

Longman の定義は、雇い主のもとでする定期的な有給の仕事という意味でした。

Oxford Learner’s も、定期的に支払いを受ける仕事という語義を最初に立てています。

3冊の定義に共通するのは、「定期的」と「報酬」の2点。

つまり job は、職の格や資格の有無を問わず、今している仕事なら何にでも当てられる語だと言えます。

Oxford Learner’s は job を Working life と Jobs の話題で a1 に置いており、学習の最初に覚える語の扱いです。

job as と job with の形

job には、職種を言う形と、勤め先を言う形の2つがあります。

職種を言うときは as を使い、Cambridge は次の例文を載せています。

When she left college, she got a job as an editor in a publishing company.

勤め先を言うときは with を使う形で、Cambridge の例文は保険会社で新しい仕事を始める場面でした。

I’m starting a new job with an insurance company.

Oxford Learner’s にも、job as something と job with somebody/something の2つの形が並んでいます。

as のうしろは職種、with のうしろは会社と覚えると、2つの形を取り違えません。

職業の英語② occupation|書類の欄と改まった文章で使う語

occupation は、書類の職業欄でいちばんよく目にする語です。

3冊の occupation のラベル

Cambridge の定義は「人の job」の一言で、レベルは A2 に置かれています。

Oxford Learner’s は occupation を a job or profession と定義し、類語の欄で rather formal のラベルを付けました。

Longman の定義も a job or profession で、Business の辞書では公式の書類や、人の仕事について書く文章でとくに使う語としています。

Longman の job の類語欄でも、occupation には formal が付き、公式の書類でよく使う語という位置づけです。

Cambridge の American Dictionary も、この語義に fml の略号を付けていました。

3冊を並べると、書く場面の職業は occupationという分担が見えてきます。

仕事以外の意味も持つ語

occupation には、仕事とは別の意味もいくつか載っています。

Oxford Learner’s と Longman には時間の過ごし方という語義があり、Longman は同義語に pastime を挙げました。

Her main occupation seems to be shopping.

Oxford Learner’s のこの例文は、仕事の話ではなく、ふだんの時間の使い方を言う文。

さらに3冊とも、軍などが土地に入り込んで支配することを指す語義も載せています。

職業の意味で使うときは、名前や年齢と並べて記入を求める形が、3冊の例文に共通していました。

Please state your name, age and occupation.

Longman の例文は age が address に替わるだけで、同じ形です。

職業の英語③ profession|訓練と高い教育が要る職

profession は、occupation や job よりも指す範囲の狭い語です。

3冊の profession の定義

Cambridge は B1 のレベルで、特別な訓練や技能が要り、高い教育を伴うために敬われることの多い仕事と定義しています。

Oxford Learner’s の定義も、特別な訓練や技能が要り、とくに高い教育が要る種類の仕事という中身でした。

Longman はさらに短く、高い教育と訓練が要る仕事の一言です。

Oxford Learner’s と Longman は、例に the legal/medical/teaching profession を並べました。

Cambridge には、the professions という複数形の見出しもあります。

その語義は、医師や弁護士のように特別な訓練と技能の要る職で、ビジネスや産業の仕事は含めないという中身。

定義に照らすと、会社での営業や事務の仕事を言うなら、profession より job のほうが辞書に沿った選び方です。

Oxford Learner’s の類語欄には、What made you choose this profession? という例文もあり、職を選んだ理由を尋ねる形として使えます。

by profession で本職を言う

profession には、by profession という決まった形があります。

3冊とも、この形の例文を載せていました。

He’s a doctor by profession.

Johnson was a barrister by profession.

1つ目が Cambridge、2つ目が Longman の例文です。

Longman の Business の辞書は、He was a barrister by profession の by profession を、それがその人の job だったとカッコで言い換えています。

同じ profession は、その職に就く人の集まりも指し、Cambridge はこの語義を B2 に置いています。

There’s a feeling among the nursing profession that their work is undervalued.

the medical profession と言えば、医療に携わる人たち全体を指す言い方になります。

職業の英語④ trade と career|手仕事の職と、働く年月の道筋

job・occupation・profession のほかに、職の種類や長さで選ぶ語が2つあります。

trade は手を使う技能の職

Cambridge は trade の仕事の語義を B2 に置き、とくに特別な技能が要り、手を使う仕事と定義しています。

Oxford Learner’s も、手を使い、特別な訓練と技能が要る仕事という語義でした。

Longman の Business の辞書は、trade の例として carpentry と plumbing を挙げています。

profession の by profession と同じく、by trade の形で職業を言えます。

He’s a carpenter by trade.

trade には「貿易」や「取引」の意味もあるため、職業の意味で使うときは by trade や learn a trade の形にすると読み違えられにくくなります。

career は働く年月の道筋

career は、今の仕事1つではなく、働く年月をかけて積み上がる仕事の道筋を指す語です。

Cambridge は B1 のレベルで、働く期間を通じてする仕事、または一連の仕事と定義しています。

その定義には、よりよい仕事に就いて収入が増えていく場合にとくに使う、という添え書きが付いていました。

Oxford Learner’s の定義も、ある分野での一連の仕事で、年月とともに責任が増すのがふつうというもの。

She plans to pursue a career in medicine.

「今の職業は何か」に答える語は job や occupation で、career は「その分野で歩んできた道」を言う語という違いです。

「職業」を1語で訳すときに career を選ぶと、今の仕事より長い時間の話に聞こえる点に注意が要ります。

書類の職業欄に書く英語|Occupation の欄の埋め方

書類の Occupation の欄には、職種の名前を1つ書くのが辞書の例文の形です。

辞書の例文で欄に入っている語

3冊の occupation の例文には、欄に書き込まれた職種名がそのまま出てきます。

辞書欄に入っている語例文
Cambridgepolice officerIn the space marked “occupation” she wrote “police officer”.
Cambridge AmericanteacherHe listed his occupation on the form as “teacher.”
Cambridge Businessproperty developerShe lists her main occupation as ‘property developer’.
Oxford Learner’seditorHer occupation is listed as editor.

どの例文でも、欄に入っているのは会社名ではなく職種名。

Oxford Learner’s の連語欄には、list somebody’s occupation as something の形が挙がっています。

「職業欄に〇〇と書いた」と英語で言うなら、この list … as の形が辞書に沿った言い方です。

会社勤めの人がこの欄に何と書くかは、会社員の英語の記事で語を比べています。↓

main occupation と previous occupation

仕事を2つ以上持つ人の欄や、前の職を書く欄では、occupation の前に語を足します。

Cambridge の Business English は、full-time/main occupation と current/previous occupation の連語を載せています。

He returned to his previous occupation as a teacher.

Oxford Learner’s の例文にも、職業が全日か短時間かを尋ねる1文がありました。

Is your occupation full-time or part-time?

書類の欄でよく組み合わさる形を並べると、次の4つです。

  • main occupation=主な職業
  • current occupation=今の職業
  • previous occupation=前の職業
  • full-time/part-time occupation=全日か短時間か

欄の見出しに main や previous が付いていたら、どの時点の職業を聞かれているかを先に読み取ります。

職業を尋ねる・答える英語|What do you do? と line of work

会話で職業を尋ねるときは、書類の occupation ではなく、動詞 do や line of work を使います。

What do you do? で尋ねる

Oxford Learner’s は do の語義に、仕事として何かをするという意味を立て、ふつうは疑問文で使うと注記しています。

その例文が What do you do? で、カッコの中で what is your job と言い換えていました。

Cambridge の do の項にも、第三者の職業を尋ねる例文があります。

What does Harriet do? (= What is her job?)

Cambridge と Longman は、for a living を足した What do you do for a living? の形も載せています。

line of work で職の種類を尋ねる

line of work は、職業の「種類」を尋ねるときに使う形です。

Cambridge は line の JOB の語義を、人がしている仕事の種類と定義し、次の問答を載せています。

“What line of work are you in?” “I’m a teacher.”

Oxford Learner’s は、事業や活動の種類・分野という語義の中に line of something の形を置きました。

What line of business are they in?

Longman も、人がしている仕事の種類という語義で line of work/business を挙げ、in the building/retail etc line の形も添えています。

Cambridge の Business English では、line を人の job・industry・活動の分野と定義しており、業種まで含めて尋ねられる語だと分かります。

答える形は職種名か動詞の文

答えるときは、I’m a teacher. のように職種名を言うのがいちばん短い形です。

Cambridge の American Dictionary には、動詞で仕事の中身を答える問答が載っています。

“What do you do?” “I teach high school math.”

職種名のあとに by profession や by trade を足すと、それが本職だという含みがはっきりします。

業界まで伝えたいときは、Longman の例文 I work in the oil industry. の形で industry を続けます。

名乗りを自己紹介の流れの中で組み立てたいときは、英語のビジネス自己紹介と挨拶の記事にまとめています。↓

職種と業種を分ける職業の英語|industry と sector

日本語の「職種」と「業種」は、英語では別の語で言い分けます。

日本語英語辞書の例
職種occupation/jobteacher・editor・police officer
業種・業界industrythe banking industry・the oil industry
経済の区分sectorthe public sector・the financial sector

職種は「その人が何をしているか」、業種は「どの種類の事業に属しているか」という別の軸の話です。

industry は業種

industry は、同じ種類の品やサービスを扱う事業のまとまりを指します。

Cambridge の Business English は、数えられる名詞の industry を、品を作るかサービスを提供する1種類の事業に関わる人と活動と定義しています。

Oxford Learner’s も、特定の品の生産やサービスの提供に関わる人と活動という語義でした。

Cambridge の例に並ぶのは、car・electronics・construction・advertising・banking・insurance などの industry です。

She later worked in the banking industry.

Oxford Learner’s のこの例文のように、業界は work in the … industry の形で言うのが基本。

数えられない industry は、工場などで品を作る産業全体を指す別の語義なので、業種を言うときは the … industry と種類を前に置きます。

業種は industry で言うと決めておくと、職種の job や occupation と混ざりません。

sector は経済の区分

sector は、国の経済をいくつかに分けたうちの1つの区域を指す語です。

Cambridge はこの語義を C1 に置き、the public sector と the private sector の例を載せています。

Most doctors work in the public sector.

Longman は public/private sector を、政府が管理する事業か、民間の会社が管理する事業かとカッコで言い換えました。

Cambridge の Business English は、sector の項で industry を比べる語に挙げています。

Oxford Learner’s の例文には、利益を目的としない団体を指す the voluntary sector もありました。

公務員か民間かを言いたいときは sector、どの業界かを言いたいときは industry と使い分けます。

会社の中の部や課を英語で言う語は、部署の英語の記事にまとめています。↓

職業の英語を使った会話と記入の作例

ここまでの語を、そのまま写せる会話と書類の形に組みました。

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

初対面で職業を尋ね合う会話

A: So, what do you do?
B: I'm an accountant. I work in the insurance industry.
A: That sounds interesting.
B: What line of work are you in?
A: I'm an engineer by profession, but I work in the public sector now.

1行目は do の疑問文、2行目は職種名と industry、4行目は line of work、5行目は by profession と sector の順に、この記事の語を並べています。

相手の答えに industry が出てきたら業界の話、line of work が出てきたら職の種類の話と読み分けられます。

書類の職業欄の記入例

Name: [your name]
Address: [your address]
Occupation: Editor
Previous occupation: Teacher
Industry: Publishing

Occupation の欄には職種名だけを入れ、業界を聞く欄が別にあればそちらに industry の側の語を入れます。

欄に会社名を書かないのは、辞書の例文の欄がどれも職種名だけで埋まっているのに合わせた形。

職業の英語についてよくある質問

What is your occupation? と尋ねてよいのか

文としては成り立ちますが、Oxford Learner’s と Longman が occupation を改まった語として扱うので、雑談では堅く響きます。

Longman の job の項には、日常の英語では What do you do? と尋ねるのがふつうだという注記があります。

profession と occupation はどう違うのか

occupation は職業全般を改まって言う語で、profession は高い教育や訓練の要る職に絞った語です。

Oxford Learner’s の類語欄は、occupation が job・profession・trade のどれも指せる語だとしています。

職業と役職は同じ英語で書けるのか

職業は occupation や job の側、役職は組織の中での地位の側で、別の語になります。

Longman の類語欄は、組織の中の特定の仕事を指す語として position と post を挙げ、どちらにも formal を付けました。

Manager や Director の使い分けは、役職の英語の記事にまとめています。↓

「職業病」は英語で何と言うのか

Cambridge は occupational を「仕事に関わる、または仕事が原因の」と定義し、occupational disease と occupational hazard の形を載せています。

occupational hazard には、その仕事で負う危険という言い換えがカッコで付いていました。

Back problems are an occupational hazard (= a risk that you take in a job) for any desk-bound office worker.

「専門職の人」は英語で何と言うのか

Cambridge は名詞の professional を C1 に置き、高い教育と訓練の要る種類の仕事に就いている人と定義しています。

例として載っているのは health professionals の形です。

vocation は職業の意味で使えるのか

Longman の Business の辞書は、vocation を、とくに人を助ける仕事で、それが自分の生きる目的だと強く感じてする職としています。

書類の職業欄に書く語ではなく、「天職」に近い含みを持つ語と考えるのが定義に沿った読み方。

職業の英語のまとめ

職業の英語は、書くか話すか、どんな種類の職かで語を選ぶと迷いません。

場面使う英語
書類の職業欄Occupation:職種名
会話で尋ねるWhat do you do?/What line of work are you in?
答えるI’m a …/… by profession/… by trade
訓練の要る職profession
手を使う技能の職trade
業種・業界work in the … industry
公共か民間かthe public sector/the private sector

job は日常、occupation は書類、profession は訓練の要る職という分担になります。

職種を言うなら job や occupation、業種を言うなら industry と、2つの軸を混ぜないことが要点です。

会社勤めであることを英語で言う形は、会社員の英語の記事にまとめています。↓

\名刺や署名の肩書きで手が止まる人へ/

Manager と Director の違いが辞書の定義で分かる

会社の階層の順で整理

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参考文献

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