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「報告」の英語は report と update で分ける|日報・経過報告・悪い報告の伝え方を辞書3冊で整理

「報告」の英語は report と update で分ける|日報・経過報告・悪い報告の伝え方を辞書3冊で整理
「報告」の英語は report と update で分ける|日報・経過報告・悪い報告の伝え方を辞書3冊で整理

海外の本社へ今日やったことを1通で送る段になって、「報告」を英語でどう書くかで手が止まる。

報告を英語にするとき、最初に迷うのは report と update のどちらを使うかです。

和英辞典を引くと inform・notify・briefing まで並び、どれも「報告」に見えます。

ところが英英辞典を3冊そろえると、この5語は報告の別の場面を受け持っていることが分かります。

形に残す記述なのか、いま分かっている分だけを渡すのか、公式の通知なのかで、選ぶ語が入れ替わるわけです。

この記事では Cambridge・Oxford Learner’s・Longman の3冊の語義とラベルだけを根拠に、報告の英語を日報・経過報告・悪い報告・上司への報告の4つに割り振ります。

先に結論を言うと、形に残す報告は report、いま分かっている分だけを渡す報告は update です。

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報告の英語は report と update のどちらで言うのか|先に結論

報告の英語は、相手に何を渡すのかで使う語が決まります。

下の表は、この記事で扱う語と、3冊が立てている語義の中心の対応です。

語辞書の語義の中心受け持つ報告辞書の札
report相手が必要とする情報を渡す記述形に残す報告の全般Cambridge で B1/Longman で S2 W1
updateいちばん新しい情報を渡すこと分かっている分だけの短い報告Cambridge で名詞B2・動詞B1
progress report計画に対する進みを説明する文書経過報告Cambridge の Business English
status reportある時点の状況を書いた文書現況の報告Cambridge の Business English
inform公式に事実を知らせること通知としての報告Cambridge で B1/Longman で formal
notify正式・公式に知らせること書面での通知Cambridge で C1/Oxford で formal
briefing何かをする直前に渡される情報報告ではなく事前の説明3冊とも「前」
debrief終わった仕事について質問すること報告させる側の動作3冊とも聞き取る側
heads-up前もって渡す短い一言非公式の予告Cambridge・Longman で informal

迷ったら、文書と口頭をまとめて report、会議でその場で渡す一言を update にすれば外しません。

報告の英語① report|形に残る記述と、知らせる動作の両方

report は、報告の英語の中でいちばん広い範囲を受け持つ語です。

3冊がそろえる report の語義

Cambridge の定義では、名詞の report は出来事や状況の記述で、B1 の札が付いています。

動詞の report も B1 で、何かについての記述や情報を誰かに渡すことです。

Do you have anything to report?

Longman は名詞の report を S2 W1 の可算名詞とし、状況や出来事の記述で、相手が必要としている情報を渡すものと定義しています。

Oxford Learner’s の語義も、誰かが持っておく必要のある情報を含んだ、口頭か文書の記述です。

The company has just released its annual report.

つまり、3冊とも口頭の報告まで report の語義に入れているので、報告書だけの語ではありません。

on と to で変わる前置詞

report でつまずきやすいのは、報告の中身と報告の相手で前置詞が変わるところです。

Cambridge は中身を on でつなぐ形を例文つきで示しています。

He was asked to report on the state of the company’s finances.

相手まで言うときは、Cambridge の report to someone on something の形になります。

I want you to report to me on progress every Friday.

Oxford Learner’s も report on something to somebody の並びを立てており、Longman の職場の語義は report (to somebody) on something です。

I’ve asked him to come back next week and report on his progress.

3冊の形をそろえると、中身は on・相手は toという線がはっきりします。

I’ll report on the test results to the project manager. のように、on のあとに中身、to のあとに相手を置きます。

報告の英語② update|いま分かっている分だけを渡す語

会議や立ち話でその場で渡す報告は、update のほうが辞書の語義に合います。

動詞は Longman で spoken の札

Longman は update の動詞に3つ目の語義を立て、そこに spoken の札を付けています。

語義は、ある状況についていちばん新しい情報を相手に伝えることです。

Can you update me on what’s been happening?

Cambridge も動詞の update に B1 の語義を立て、update someone on something の形を示しています。

Oxford Learner’s の語義は、いちばん新しい情報を相手に渡すこと、または最新の情報を足すことです。

Could you update me on how the work is progressing?

Longman が spoken の札を付けているので、update は口頭の短い報告にいちばん近い語です。

give an update on の形と連語

名詞の update は、Oxford Learner’s が report という語を使って定義しているところが面白い点です。

Oxford の語義は、何かについていちばん新しい情報を渡す report または放送です。

つまり、辞書の側が update を report の一種として説明しているので、update は report より狭い語になります。

Oxford の連語欄は、update と組む動詞に give (somebody)・offer・provide (somebody with) を並べています。

同じ欄の形容詞は daily・monthly・weekly で、前置詞は on と to です。

Here’s a quick update on the travel situation.

Longman Business の例文も、同じ give an update on の形です。

Let me give you an update on how the project is going.

Cambridge の Business English は、an update on sth の形で定期の報告を言う例文を載せています。

I’ll need regular updates on your progress.

報告の英語で report と update を分ける線|残すか渡すか

report と update は、報告が形に残るかどうかで分かれます。

比べる点reportupdate
辞書の語義の中心出来事や状況の記述いちばん新しい情報
口頭か文書かOxford は口頭と文書の両方Longman は動詞に spoken の札
残るかどうかsubmit a report で提出物として残るその場で渡して流れる
学習者向けの目安Cambridge で B1/Longman で S2 W1Cambridge で名詞B2・動詞B1
相手がすること読む・保管する・決めるいまの状況を知る
定期の言い方weekly reports/monthly progress reportsregular updates/a daily update

形に残すなら report

Longman の COLLOCATIONS 欄は、report と組む動詞を write・make・give・prepare・submit の順で並べています。

同じ欄で submit には formal の札と、誰かに文書の報告を渡すという注記が付いています。

Doctors will have to submit weekly reports.

give のほうには、ふつう口頭の報告という注記が添えられています。

提出物として残す報告なら submit a report、口頭でその場で言うなら give a report です。

その場で渡すなら update

Cambridge の名詞の update は、誰かに新しい情報を渡す行為そのものと定義されています。

残すための文書ではなく、渡す行為を指す語だという点が report との差です。

日報と週報の報告は英語で何と書くのか

毎日や毎週の報告は、辞書の見出し語ではなく頻度の形容詞で組み立てます。

daily report の見出し語は無い

Cambridge・Oxford Learner’s・Longman の3冊を引くと、daily report という見出し語はどこにも立っていません。

そのかわり、Oxford の report の例文には daily status reports という形が入っています。

Cambridge の名詞の report にも、週ごとの報告の例文があります。

She sent in weekly reports on the situation.

Cambridge の Business English の progress report の例文は、月ごとの形です。

The staff write monthly progress reports to keep the management informed.

日報も週報も、daily report・weekly reports のように頻度の形容詞を前に足して組むのが辞書どおりの形です。

日報の件名と1行目に置く語

日報は、頻度の語を件名に出し、本文は report か update のどちらかにそろえると読みやすくなります。

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

Subject: Daily report - [date]

Hi [name],

Here is my daily report.

I completed [task 1] and [task 2] today.

I will update you on [task 3] tomorrow.

Best regards,
[your name]

本文の2行目で report、最後の行で update と使い分けて、残す報告と次に渡す報告を分けています。

経過報告の英語は progress report と status report で分ける

途中までの報告には、辞書に見出し語として立っている2語があります。

progress report は計画に対しての進み

Cambridge の Business English の progress report は、前もって計画したことについてどれだけ進んだかを説明する文書です。

MANAGEMENT と WORKPLACE の分野札が付いた語なので、社内の経過報告にそのまま当たります。

Longman の progress report の語義は、特に仕事がどう進んでいるかについての statement です。

Oxford Learner’s には progress report の見出し語がありませんが、report の例文にこの形が入っています。

Can you give us a progress report?

計画に対しての進みを言うなら、give a progress report が3冊そろって裏の取れる形です。

status report はその時点の状況

Cambridge の Business English の status report は、プロジェクトなどのいまの状況を書いた文書です。

I have to give my boss a status report at the end of each month.

Oxford の report の例文にある daily status reports も、同じ「その時点の状況」の形です。

つまり、progress は進み、status は現況で、同じ経過報告の別の面を指しています。

進んだ割合や遅れそのものの言い方は、「進捗」の英語の記事にまとめています。↓

悪い報告を英語で伝える語順|報告の動詞の前に置く一言

都合の悪い報告こそ、辞書の例文に型がそろっています。

I am sorry to report の形

Oxford Learner’s の report の動詞の例文には、良い報告と悪い報告が並んで載っています。

I am pleased to report that the plan is going well.

I am sad to report that she is not very well.

同じ欄には、さらに固い形も入っています。

It is with regret that I have to report the death of one of our members.

Oxford の inform の連語欄も、inform と組む動詞として be pleased to・regret to・be required to を挙げています。

Longman と Cambridge の inform の例文は、どちらも断りの通知の形です。

We regret to inform you that your application has been rejected.

悪い報告は、report か inform の前に be sorry to・regret to を置いて、事実は that のあとにそのまま書きます。

flag と escalate で上へ渡す

報告の中でも「これはまずい」と注意を向ける動作には、flag が使えます。

Cambridge は flag に WARN の語義を立て、also flag up として、重要なことや問題について人に警告する・知らせることと定義しています。

I’d just like to flag a couple of issues with the project.

Oxford Learner’s の flag は、自分が重要だと思う情報に注意を向けることです。

Longman の flag は、重要だと示すために情報に印を付けることです。

つまり、3冊の核は「重要なものに印を付けて注意を向ける」で、問題への警告まで語義にしているのは Cambridge だけです。

さらに上の役職へ渡す動作は、Cambridge の Business English の escalate が受け持ちます。

If the customer remains dissatisfied with the response, they may then escalate the complaint.

同じ項の形は escalate a problem/matter/complaint で、3冊の一般の語義は「悪化する・大きくなる」のほうです。

そのため、escalate は社内の文脈で使うと考えておくと誤解されません。

口頭の報告に使う英語|briefing と debrief の向き

口頭の報告を briefing と訳すと、辞書の語義とは向きが逆になります。

briefing は報告ではなく事前の説明

Cambridge の briefing は、何かをする直前に誰かに渡される情報、またはそれを渡す会議です。

Oxford Learner’s の briefing は、人に指示や情報が渡される会議で、compare debriefing の注記が付いています。

Longman の briefing も、何かをしなければならない前に受け取る情報や指示です。

つまり、3冊そろって briefing は「前」の語なので、終わったことの報告には当たりません。

Details of the plan will be announced at a press briefing later today.

debrief は報告させる側の動詞

briefing の反対側に置かれているのが debrief です。

Cambridge の debrief は、自分のためにやってもらった仕事について相手に詳しく質問することです。

Oxford Learner’s は debrief somebody (on something) の形で、いま終えた任務について公式に質問して情報を得ることと定義しています。

He was taken to a US airbase to be debriefed on the mission.

Longman も、いま終えた仕事や経験について情報を集めるために質問することとしています。

3冊とも主語は聞き取る側なので、報告する側は be debriefedの受け身になります。

会議の記録そのものの書き方は、「議事録」の英語の記事にまとめています。↓

上司への報告を英語で言う report to の形

report to は、日本語の「報告する」とずれる形なので先に押さえておきます。

report to は所属を表す形

Oxford Learner’s は report to を business の句動詞として独立させています。

語義は、その人が自分の仕事に公式に責任を持ち、何をするか指示する立場にあるということです。

同じ項には、進行形ではふつう使わないという注記と、Jobs の c1 の札が付いています。

Cambridge の American Dictionary の例文は、カッコで働く相手だと言い直しています。

In this job you’ll be reporting directly to (= working for) the president.

Longman の例文も、所属を言う形です。

Jan is based in Birmingham and reports to the Head of Marketing.

I report to Ms. Tanaka. は「報告します」ではなく「田中さんの下にいます」の意味になります。

毎回の報告を言いたいときは、Cambridge の report to someone on something のように中身の on を足します。

direct reports は部下の意味

report の名詞には、3冊そろって「部下」の語義があります。

Cambridge の Business English は、HR・WORKPLACE・MANAGEMENT の札を付けて、ある管理者のもとで働く人と定義しています。

He has 15 direct reports.

Oxford Learner’s も business の c2 の語で、仕事の責任がある管理者に属する従業員としています。

a weekly meeting with my direct reports

Longman は British English の札を付けて、ある管理者のもとで働く人としています。

したがって、my reports は「私の報告書」にも「私の部下」にも読めるので、報告書の意味では my report と単数で書きます。

誰に報告するのかを名乗る語の選び方は、「上司」の英語の記事にまとめています。↓

報告の英語をメールで書く全文|週報と悪い報告

ここまでの語を、そのまま写せるメールの形に組みました。

週報として送る報告のメール

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

Subject: Weekly report - [week]

Hi [name],

Here is my weekly report on [project name].

We completed [task 1] and started [task 2].

Please find the progress report attached.

I will give you a status report at the end of the month.

Best regards,
[your name]

weekly report で頻度、progress report で進み、status report で現況と、3つの語を役目ごとに置いています。

悪い報告を伝えるメール

悪い報告は、1行目で事実を出し、2行目から原因と手当てを並べる順にします。

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

Subject: Delay on [project name]

Hi [name],

I am sorry to report that [task] will be delayed by [number] days.

I would also like to flag a risk with [item].

We have already informed [team] and agreed on a new date.

I will update you again on Friday.

Best regards,
[your name]

1行目が Oxford の I am sorry to report that の形、2行目が Cambridge の flag の形、3行目が inform の形です。

報告の英語についてよくある質問

「ご報告します」は英語でどう書くのか

Oxford Learner’s の report の動詞には、report that… の形と I am pleased to report that… の例文があります。

書き出しの1行なら、I am pleased to report that ~. が辞書の例文そのままの形です。

notify はどんな報告に使うのか

Cambridge は notify を C1 とし、誰かに公式に知らせることと定義しています。

Oxford Learner’s は formal の札を付け、書面で知らせる例文を載せています。

You must notify us in writing if you wish to cancel your subscription.

Longman Business も、ふつう書面で知らせることという注記を付けています。

契約や手続きのように、書面で残す通知だけが notify の出番です。

heads-up は報告に使えるのか

Cambridge は heads-up を informal の名詞とし、ふつう単数で使うとしています。

Oxford Learner’s は especially North American English の札と c2 の札を付け、Longman も singular の informal としています。

3冊そろって informal なので、社外への正式な報告には向きません。

This note is just to give you a heads-up that Vicky will be arriving next week.

「ご報告まで」に当たる1行

この決まり文句にそのまま当たる見出し語は、3冊のどこにもありません。

Cambridge の heads-up には a quick heads-up、Oxford の update には a quick update on の形があります。

This is just a quick update on ~. と書けば、短い報告だと先に伝えられます。

報告の英語のまとめ

報告の英語は、何を渡すのかで語を選ぶと迷いません。

報告の中身英語の形合う場面
形に残す報告a report on ~/submit a report日報・週報・提出物
その場の短い報告give an update on ~会議・立ち話・メールの追伸
経過の報告a progress report/a status report途中の報告・月末の報告
悪い報告I am sorry to report that ~遅れ・不具合・断り
注意を向ける報告flag ~/escalate a problem問題の共有・上への引き上げ
書面での通知notify sb in writing契約・手続き
所属を言う形I report to ~自己紹介・組織の説明

report は口頭でも文書でも使える広い語で、update は新しい分だけを渡す狭い語です。

迷ったら、残す報告は report、渡す報告は update、進みの報告は progress report の3つで組み立てれば一通りの報告が書けます。

報告する相手と決める数字そのものの言い方は、「目標」の英語の記事にまとめています。↓

\報告の次は進みの数字を書くなら/

progress と update の線が辞書の語義で分かる

遅れと前倒しの言い方も載っている

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参考文献

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