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「本社」の英語は headquarters と head office で書き分ける|所在地・支社・子会社も辞書3冊で整理

「本社」の英語は headquarters と head office で書き分ける|所在地・支社・子会社も辞書3冊で整理
「本社」の英語は headquarters と head office で書き分ける|所在地・支社・子会社も辞書3冊で整理

海外の取引先へ送る会社紹介で、本社の英語が決まらず手が止まる。

headquarters と書くべきか、head office と書くべきか。

東京本社と大阪支社を並べるときも、支社の語が決まらない。

本社の英語は、headquarters と head office の2つが中心です。

ただし、この2語は辞書の上でまったく同じ顔をしているわけではありません。

headquarters は「組織を動かす中枢」、head office は「会社でいちばん重要な事務所」として、英英辞典は2語を定義しています。

所在地の be headquartered、支社の branch、子会社の subsidiary まで、本社のまわりには似た語がいくつも並びます。

  • 本社は headquarters と head office のどちらで書くのか
  • headquarters は is と are のどちらで受けるのか
  • 「本社は東京にあります」は英語でどう書くのか
  • 支社・子会社・親会社はどの語で言い分けるのか
  • home office や corporate office を本社の意味で使ってよいのか

この記事では、Cambridge・Oxford・Longman の英英辞典3冊が載せている語義とラベルだけを根拠に、本社の英語を並べ直しました。

辞書に見出しが無かった語は、そのことをはっきり書いています。

自分の会社を名乗るときの全体の型は、英語のビジネス自己紹介の記事にまとめています。↓

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本社の英語は headquarters と head office|先に結論

結論から書きます。

場面選ぶ英語辞書が示す芯
会社紹介で本社を示すheadquarters組織を統制する中枢の場所
社内外のやり取りで「本社」と呼ぶhead office会社でいちばん重要な事務所
所在地を1文で書くbe headquartered inその場所に本社がある
地方の拠点を言うbranch / branch office大きな組織の一部である地域の事務所
別会社として持つ拠点を言うsubsidiaryより大きな会社に所有・支配される会社

本社はこの2語で足ります

どちらを選んでも、辞書の語義の上では「会社の中心となる事務所」を指します。

違いが出るのは、語の手ざわりと文法の受け方。

headquarters が合う場面

Oxford の定義では、headquarters は組織や軍事作戦が統制される場所です。

指示が出てくる中枢、という見方の語。

会社紹介の1行目や、海外拠点の一覧で「ここが本社」と示すときに、この語が収まります。

Cambridge の Business English には The company has its European headquarters in Brussels. の例があり、地域ごとの本社にも使えます。

head office が合う場面

head office は、Cambridge の定義で「組織や会社でいちばん重要な事務所」です。

支社の側から「本社に確認します」と言うような、社内の距離感を含んだやり取りによく合います。

Cambridge と Oxford はどちらも、この語に「そこで働く人たち」の意味を入れています。

そのため「本社が承認した」のように、本社を人の集まりとして動かす文にも向いた語です。

本社を英語で headquarters と書くときの語義と動詞の形

headquarters は見た目が複数形なので、動詞の形で迷いやすい語です。

辞書3冊の headquarters の語義

3冊の定義を並べると、次のようになります。

辞書headquarters の語義(要約)ラベル・表示
Cambridge(Advanced Learner’s)軍・警察・企業などの組織の主要な事務所B2・[C, + sing/pl verb]
Cambridge(Business English)会社や組織の主要な事務所、または統制の中心[C]、管理チームの意味では [U]
Oxford組織や軍事作戦が統制される場所、そこで働く人々[uncountable + singular or plural verb, countable]
Longman大きな会社や組織が使う主要な建物や事務所[countable]

3冊とも、略語として HQ を併記しています。

Cambridge の Business English は、headquarters に「本社で働く管理チーム」という不可算の意味も載せています。

例文は Regional managers are mostly free to operate without interference from headquarters. で、地域の管理職が本社の干渉を受けずに動けるという文です。

headquarters は場所だけでなく、意思決定をする本社そのものも指せる語です。

is と are のどちらで受けるのか

Cambridge と Oxford は、どちらも単数・複数のどちらの動詞も取れると表示しています。

The company’s headquarters is/are in Amsterdam.

これは Cambridge の例文で、is と are を並べた形です。

Oxford にも The firm’s headquarters is/are in London. と Headquarters in Dublin has/have agreed. の2つがあります。

辞書の上では、is も are も誤りではありません。

1つの文書の中では、どちらか一方にそろえておくと読み手が迷いません。

なお、s を取った headquarter は Oxford で引くと「Did you spell it correctly?」の候補ページが返り、名詞の見出しとしては出てきませんでした。

本社を英語で head office と書くときの語義と「人の集まり」の意味

head office は、本社を指す語として3冊すべてに見出しがあります。

場所としての head office

Cambridge の定義は「組織や会社でいちばん重要な事務所、またはそこで働く人々」です。

例文には Paul was transferred to our head office in Chicago. があり、本社への異動を表しています。

Oxford の定義は「会社の主要な事務所、そこで働く管理職たち」で、例文は Their head office is in New York. です。

Longman の定義は「会社の主要な事務所」で、[countable] の表示つき。

場所としての head office には、3冊のどれも地域ラベルを付けていません。

人の集まりとしての head office

Cambridge の Business English は、head office の不可算の意味に mainly UK のラベルを付けています。

「本社で働く管理チーム」という意味で head office を使うのは、主にイギリス英語だという表示です。

The budget needs to be referred to head office for final approval.

これが Cambridge の Business English の例文で、予算を最終承認のために本社へ回すという文です。

Cambridge の Advanced Learner’s には Head office have asked for a report. の例もあり、複数の動詞 have で受けています。

Oxford も What does/do head office think about this proposal? と、単数と複数の両方を並べました。

Longman Business Dictionary は2番目の意味に「会社の主要な事務所で働く管理職たち」を載せ、Most of the important decisions are made by head office. を例に挙げています。

冠詞を付けずに head office を主語に置く形は、人の集まりとしての本社を指す書き方です。

本社の英語の略語 HQ と言い換えの main office

本社の英語には、略語と言い換えの形もあります。

HQ の扱い

HQ は、3冊すべてが headquarters の略語として載せています。

Cambridge の例文は We’ve just received instructions from HQ. で、本社から指示を受けたという文です。

Oxford の例文は See you back at HQ. と police HQ の2つ。

Longman Business Dictionary には Films are sent to the company’s HQ for processing. の例があります。

Cambridge の Business English は、head office の略語として HO も挙げています。

ただし、略語を使ってよい場面は、辞書の見出しだけでは決まりません。

略語全般の線引きは、ビジネス英語の略語の記事にまとめています。↓

main office の扱い

main office は、Cambridge の Business English に見出しがあり、( also head office ) の表示が付いています。

語義は「組織や会社でいちばん重要な事務所」で、head office と同じ内容です。

Longman Business Dictionary も、head office の見出しに ( also main office ) と書き添えています。

一方、Oxford では main office を見出しとして引けませんでした。

main office は、2冊が head office の言い換えとして載せている語です。

本社の所在地を英語で書く headquartered・based・located

会社紹介でいちばん使うのは「本社は東京にあります」という1文です。

書き方辞書の語義(要約)例文の形
be headquartered inある場所に本社を置いているWe are headquartered in Tokyo.
be based inそこで働いている、または事業の中心があるWe are based in Tokyo.
be located inある場所に存在しているOur head office is located in Tokyo.

headquartered と based は、辞書が [not before noun](名詞の前に置かない)と表示している形容詞です。

be headquartered in

Cambridge の Business English の定義は「組織がある場所に headquartered していれば、その場所に主要な事務所がある」です。

News Corporation is headquartered in New York.

これは Oxford の例文で、定義は「特定の場所に本社を持っている」となっています。

Longman Business Dictionary も同じ趣旨で定義し、[not before a noun] の表示を付けました。

本社の場所を1語で言い切れるので、会社紹介の1文目に向いた形です。

be based in

based は、本社に限らず「仕事をしている場所」を示す語です。

Oxford の定義では、人や会社がある場所に based なら、そこが住む・働く場所、または事業の仕事が行われる場所です。

Longman は「働いている場所、または主な事業がある場所」と定義しています。

based は本社と言い切らずに、活動の拠点を示す語。

その分、個人の自己紹介にも会社紹介にも使えます。

Oxford の a Chicago-based company や Longman の a London-based firm of accountants のように、地名とハイフンでつないだ形もあります。

be located in

located は、場所を示すだけの語です。

Cambridge は Our office is located in midtown Manhattan. を例に、「特定の場所にある」という意味を B1 で載せています。

Oxford の定義は「特定の場所に存在している、または置かれている」で、同義語は situated。

located 自体には本社という意味が無いので、主語に head office や headquarters を置いて使います。

Longman では located の見出しを引けず、候補一覧のページが返りました。

本社と支社の英語は branch・branch office・regional office

本社を書くと、次に必ず要るのが支社の語です。

英語辞書の語義(要約)辞書
branch大きな会社や組織に属する地域の事務所や店Cambridge(B1)・Oxford・Longman
branch office大きな事業組織の一部である地域の事務所Cambridge・Longman Business
regional office地域ごとの事務所(office の連語)Cambridge Business・Longman
sales office特定の地域で会社の商品を売る事務所Cambridge Business・Longman Business

branch と branch office

branch は、Cambridge の定義で「大きな事業組織を形づくる事務所やグループの1つ」です。

Cambridge は branch office を連語の見出しに立て、「大きな事業組織の一部をなす地域の事務所」と定義しています。

Longman Business Dictionary の branch office の定義には、「たいていは本社とは別の町や都市にある」という条件が入っています。

Its head office is in Berlin, and it has 15 branch offices across Germany.

本社と支社を1文で並べた、Longman Business Dictionary の例文です。

「大阪支社」は、Oxford の例文 Our New York branch is dealing with the matter. と同じ形で our Osaka branch と書けます。

branch office は、Oxford では見出しとして引けませんでした。

regional office と sales office

regional office は、3冊とも単独の見出しにはありませんでした。

ただし、Longman の office の項に local/regional office の連語と The agency has a network of regional offices. の例があります。

Cambridge の Business English の office の項にも、local/regional/overseas office が並んでいます。

sales office は、Cambridge の Business English が「特定の地域で会社の商品やサービスを売る部分」と定義する語です。

拠点の数を言うだけなら、Cambridge の例文 They have offices in Paris, London, and Madrid. の形で足ります。

なお、Longman は branch の「組織の中の特定の仕事を受け持つ部分」という意味で、department を参照先に挙げています。

社内の部署を指す語の使い分けは、「部署」の英語の記事にまとめています。↓

本社と子会社・親会社の英語は subsidiary・parent company・affiliate

本社と支社は、同じ1つの会社の中の拠点です。

子会社と親会社は、別々の会社どうしの関係を指します。

英語辞書の語義(要約)本社との関係
subsidiaryより大きな会社に所有・支配される会社別会社として持つ拠点
parent companyほかの会社を支配する、または所有する会社子会社を持つ側
affiliateより大きな組織とつながっている、または支配されている組織関係会社

subsidiary は、Cambridge の定義で「より大きな会社に所有されている会社」です。

Oxford の例文は She’s working for an overseas subsidiary of the company. で、海外子会社に勤める人を表しています。

Cambridge の Business English には a majority-owned/ wholly owned subsidiary の連語があり、出資の割合で言い分けられます。

parent company は、Cambridge の定義で「ほかの小さな会社を支配する会社」です。

Longman の例文 Under our law, a subsidiary can go bankrupt and normally the parent company will not be liable for its debts. は、子会社が倒産しても親会社は通常その債務を負わないという文。

affiliate は、名詞として Cambridge と Longman が「より大きな組織とつながっている、または支配されている組織」と定義しています。

支社と子会社は別の語

海外の拠点が現地法人なら、branch ではなく subsidiary を選ぶのが辞書の語義に沿った書き方です。

本社の英語で取り違えやすい home office と corporate office

本社の意味で使われることがある語の中に、辞書の扱いが分かれるものが2つあります。

home office は第1義が自宅の仕事部屋

home office は、3冊とも第1の意味を「自宅の中で仕事に使う部屋」としています。

Oxford だけが2番目の意味として、North American English のラベル付きで「会社の主要な事務所」を載せています。

例文は a trip to the company’s home office in Sugar Land, Texas で、同義語は head office。

Cambridge と Longman は、the Home Office の形でイギリス政府の省を指す意味も載せています。

Cambridge と Longman には、home office を本社の意味とする語義は見つかりませんでした。

本社と言いたいなら、head office か headquarters を選ぶほうが確実です。

在宅勤務の語の使い分けは、「在宅勤務」の英語の記事にまとめています。↓

corporate office は3冊に見出しが無い

corporate office は、3冊のどれにも見出しとして載っていませんでした。

Cambridge では見出しのページが無くトップページに戻され、Longman では候補一覧のページが返り、Oxford の corporate の項にも office の語は出てきません。

Cambridge の office の項には public / executive / corporate office という連語が1か所だけあります。

ただしこれは「政府やほかの組織での、権限と責任のある地位」という意味の項に並ぶ連語です。

本社の意味では辞書に無い語

本社を書くなら、辞書が見出しに立てている headquarters か head office を使います。

本社と登記上の住所の英語 registered office

会社の住所には、実際に働く本社とは別に、登記上の住所という考え方があります。

registered office は、Cambridge の Business English に LAW と WORKPLACE の分野表示つきで載っている語です。

Cambridge の定義は「イギリスで、すべての会社が持たなければならず、会社登記官の公式な一覧に記録される公式な住所」です。

Longman の定義は「イギリスの会社の事務所で、すべての手紙や公式な書類が送られる先」となっています。

Every company must have a registered office.

これは Longman の例文で、すべての会社が registered office を持たなければならないという文です。

2冊とも、registered office をイギリスの制度に結びつけて定義しています。

日本の会社の登記上の住所をこの語で書いてよいかは、辞書の語義だけでは決められません。

契約書のように住所の種類が問題になる文書では、相手の書式に合わせるのが安全です。

契約まわりの語は、「契約」の英語の記事にまとめています。↓

本社の英語を使う例文|名乗る・所在地・署名

ここまでの語を、実際の文に入れてみます。

例文は、この記事で見た辞書の語義と例文の形をもとに組み立てたものです。

本社勤務だと名乗る

Oxford の headquarters の例文 I’m now based at headquarters. の形を借りると、本社勤務を短く言えます。

I'm based at our head office in Tokyo.
I work at the Tokyo headquarters of Sakura Trading.
I was transferred from our Osaka branch to head office last year.

3つ目の文は、Cambridge の Paul was transferred to our head office in Chicago. と同じ組み立てです。

名乗りに添える肩書きの書き方は、役職の英語の記事にまとめています。↓

会社紹介で本社と支社を並べる

会社紹介の文では、本社の場所を先に書き、支社や子会社を後に並べます。

Sakura Trading is headquartered in Tokyo, Japan.
We also have branch offices in Osaka and Fukuoka,
and a wholly owned subsidiary in Singapore.

1行目の headquartered は、Oxford の News Corporation is headquartered in New York. と同じ形です。

3行目の wholly owned subsidiary は、Cambridge の Business English に載っている連語。

署名に本社の住所を入れる

署名では、文ではなく見出し語として本社を書きます。

Taro Yamada
Sakura Trading Co., Ltd.
Head Office: 1-2-3 Sample-cho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
Osaka Branch: 4-5-6 Sample-dori, Kita-ku, Osaka, Japan

Head Office と Branch を対にすると、どちらの住所かが一目で分かります。

名刺に本社と支社の住所を並べるときも、同じ対の作り方が使えます。

名刺そのものの英語の呼び方は、「名刺」の英語の記事にまとめています。↓

本社の英語についてよくある質問

本社の英語で、よく出る疑問をまとめました。

headquarters は単数と複数のどちらで受ける?

Cambridge と Oxford は、どちらの動詞も取れると表示しています。

1つの文書の中で、is か are のどちらかにそろえれば十分です。

「本社勤務」は英語でどう言う?

Oxford の例文 I’m now based at headquarters. の形で、based at head office と言えます。

地域ごとの本社はどう書く?

Cambridge の The company has its European headquarters in Brussels. のように、地域名を headquarters の前に置きます。

本社を HQ と略してよい?

HQ は3冊すべてが headquarters の略語として載せています。

初めてやり取りする相手への正式な文書では、略さずに headquarters と書くほうが誤解がありません。

本社の英語のまとめ

本社の英語の要点を、表にまとめ直します。

知りたいこと答え
本社の基本の語headquarters と head office
headquarters の動詞is と are の両方を辞書が並べる
人の集まりとしての head officeCambridge Business English が mainly UK と表示
所在地の1文be headquartered in が本社と言い切れる形
支社branch / branch office
子会社・親会社subsidiary / parent company
避けたい語home office(第1義は自宅の仕事部屋)、corporate office(3冊に見出しなし)

迷ったら、会社紹介では headquarters、社内のやり取りでは head office を選ぶと、辞書の語義から外れません。

社内の組織を指す語まで書き分けたいときは、「部署」の英語の記事にまとめています。↓

\本社の次は社内の組織の言い方へ/

division と section の大きさの順が分かる

辞書3冊の語義つき

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参考文献

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