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「単価」の英語は unit price で言う|見積の単価・値上げ・数量割引の伝え方を辞書3冊で整理

「単価」の英語は unit price で言う|見積の単価・値上げ・数量割引の伝え方を辞書3冊で整理
「単価」の英語は unit price で言う|見積の単価・値上げ・数量割引の伝え方を辞書3冊で整理

海外の取引先に見積を送る段になって、「単価」を英語でどう書くかで手が止まる。

単価を英語にするとき、最初に迷うのは unit price と unit cost のどちらを使うかです。

和英辞典を引くと price・cost・rate・fee まで並び、どれも「単価」に見えます。

ところが英英辞典を3冊並べると、この2語が立っている位置はまるで別物です。

この記事では Cambridge・Oxford Learner’s・Longman の3冊の語義とラベルだけを根拠に、単価の英語を見積・値上げ・数量割引の場面へ割り振ります。

先に結論を言うと、相手に出す1個あたりの値段は unit price、自社が1個あたりに負担している金額は unit cost です。

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単価の英語は unit price か unit cost か|先に結論

単価の英語は、その数字を「誰が誰に向けて出すのか」で決まります。

下の表は、この記事で扱う語と、それぞれが指す単価の中身の対応です。

単価の中身使う英語辞書で確かめた点
相手に提示する1個あたりの値段unit priceCambridge と Longman が「1つの製品・サービスの値段」の語義を立てる
自社が1個あたりに負担する金額unit costCambridge は「1個を作る費用」、Longman は「1件を扱う費用」まで含める
カタログに載せた定価の単価list price3冊とも「作り手が示す、値引き前の値段」
時間や作業ごとの単価rate/hourly rate3冊とも「決まった尺度で決まる支払額」
専門家に払う1件あたりの単価feeOxford の類義語欄が fee を「専門的な助言・サービス」に限る
数式や単位としての1個あたりper unit3冊とも per の語義は「for each」

迷ったら、見積と価格表には unit price、社内の原価の話には unit cost と割り振れば外しません。

理由は、price が「相手に払ってもらう額」、cost が「自分が払う額」という方向を持った語だからです。

単価の英語① unit price|売る側が出す1個あたりの値段

unit price は、単価の英語の中でいちばん見積の「単価」欄に近い語です。

Cambridge と Longman がそろえる unit price の語義

Cambridge の Business English では、unit price は1つの製品やサービスの値段で、複数まとめて買うときに1つあたりの値段を指すために使う語です。

ラベルは可算名詞で、分野の札は ACCOUNTING と COMMERCE の2つが付いています。

Longman は technical の札を付けたうえで、売られる1つのもの、または1つの数量に対して課される値段と定義します。

Around 80,000 customers bought cards from us last year, with a 90p average unit price.

これは Longman Business の例文で、average unit price と形容詞を足して「平均単価」を言う形になっています。

つまり、2冊とも unit price を「1つあたりに割り戻した売値」として扱っています。

Oxford Learner’s に unit price の見出しが無いこと

Oxford Learner’s で unit price を引くと、見出し語そのものが無く、代わりに list price などの候補が並びます。

ただし unit の項には business の札が付いた語義があり、会社が売る製品の1点を指す意味がはっきり立っています。

The game’s selling price was $15 per unit.

Oxford はこの項の連語欄に unit cost と per unit を載せており、単価を unit で言う組み合わせは押さえてあります。

unit price は3冊そろいの語ではないので、相手が辞書を引く前提の文書なら per unit で言い換える手も残ります。

単価の英語② unit cost|作る側が負担する1個あたりの金額

unit cost は、同じ「1個あたり」でも向きが反対の語です。

3冊が unit cost に当てる「1個を作る金額」

Cambridge の Business English の定義では、unit cost は製品1つを作る費用で、ひとまとまりを作った費用を個数で割って出す金額です。

分野の札は ACCOUNTING と PRODUCTION で、売る側の COMMERCE が付いていないところが unit price との違いになります。

Longman Business はさらに広く、1点を作る費用だけでなく、顧客1人に対応する費用までこの語に含めます。

The unit cost (= cost to make one unit) of the computer system comprised about 80% materials, 15% overheads and 5% labour.

Oxford も unit の business の語義に What’s the unit cost? という例文を置いているので、unit cost は3冊とも「作る側の1個あたり」でそろいます。

売値の単価と原価の単価の取り違え

この2語を入れ替えると、相手には自社の原価を開示したように読まれます。

Cambridge は unit cost の連語として reduce/cut unit costs を挙げており、これは社内でコストを下げる話の形です。

Firms can still cut their unit costs by expanding their markets.

一方で Longman Business は unit sales を「売れた個数」と注で説明しており、単価と個数は別の語で言い分けます。

社外に出す文書では unit cost を使わず、unit price だけで通すのが安全です。

単価の英語③ price・cost・rate・fee|何の単価かで替わる4語

単価という日本語は、物の値段にも人の仕事の値段にも使えてしまいます。

Oxford の類義語欄が引く price と cost の線

Oxford Learner’s の price の項には、price・cost・value・expense・worth を並べた類義語欄があります。

その Which Word? の説明では、price は誰かがあなたに払うよう求める額、cost は何かを手に入れたり成し遂げたりするのにかかる額です。

Cambridge の Business English も、price を「売られる、または売りに出される金額」と定義しています。

Longman の price も「何かに対して払わなければならない金額」で、3冊の向きは一致しています。

The plumber will estimate how long the work will take and give the customer a price for labor.

これは Cambridge の price の例文で、見積を出すという行為まで price 1語で言えることを示しています。

Oxford も Can you give me a price for the work? を「いくら請求するか教えてほしい」の言い換えとして載せています。

rate と fee と charge は人の仕事の単価

Oxford の fee の項には、rate・charge・rent・fee・fare・fine・toll・rental を並べた類義語欄が付いています。

その Which Word? の整理では、rate は決まった額、charge は商品やサービスに払う額、fee は専門的な助言やサービスに払う額です。

Cambridge の rate の PAYMENT の語義も「支払いの額または水準」で、going rate を「標準の額」と注で説明しています。

What’s the hourly rate for cleaning?

これは Longman の rate の例文で、時間あたりの単価を尋ねる形がそのまま載っています。

Cambridge は hourly rate を HR と WORKPLACE の札つきの見出しとして立て、1時間働くごとに請求・支払い・受け取りされる金額という定義です。

時間単価は hourly rate、人日や案件ごとの単価は fee と置くと、辞書の語義どおりになります。

単価の英語④ per unit と each|数え方で1個あたりを示す形

単価は、名詞を使わずに前置詞だけで示すこともできます。

3冊そろって per は for each

Cambridge の per は A2 の札が付いた前置詞で、価格や割合や計測を言うときの「for each」です。

Oxford も、人・個数・距離などの1つあたりの費用や量を表すのに使う語だと説明します。

Longman は for each と1行で定義し、How much does it cost per kilo? という尋ね方を例文に置いています。

The price tag is $1500 per square foot of retail space.

これは Longman Business の例文で、per のうしろに単位を置けば面積あたりの単価にもなることが分かります。

per のうしろを unit・piece・box・hour と替えるだけで、単価の言い方は作り分けられます。

unit price を使わずに1個あたりを言う形

Cambridge の unit の項には、business の札が付いた「会社が売る種類の製品1点」という語義があります。

同じ項の例文には If one carton contains 12 units, then you’d better order 10 cartons. が並び、入り数と個数を unit で言い分けた形です。

Longman の unit も technical の札つきで、会社が作る1つの完成品を指す語義を立てます。

Cambridge の price の類義語欄には be の形も挙がっており、The cakes were £1.50 each or two for £2. のように each で単価を言う例文が載っています。

会話で単価を言うなら、辞書の例文どおり each を後ろに置く形がいちばん軽い言い方です。

単価の英語を見積の明細に書く|Unit Price と Qty と Amount の並び

見積の明細は、単価だけでなく個数と金額の列名まで英語でそろえる必要があります。

見積の明細に並ぶ列の名前

Cambridge の quantity は「測れる、ものの量や数」で、B1 の札が付いた基本語です。

Oxford も Longman も同じ語義を立てているので、個数の列は quantity で問題ありません。

金額の列は、Cambridge の Business English が amount に MONEY の札を付けて「お金の量」と定義しているので、この語が当たります。

小計は Cambridge の subtotal で、ほかの数字が足される前の、ひとまとまりの合計です。

見積の列英語の列名辞書で確かめた語義
品名Description/ItemLongman の unit が指す「完成品1点」を並べる列
数量Quantity(Qty)3冊とも「測れる量や数」
単価Unit PriceCambridge と Longman の「1つあたりの値段」
金額AmountCambridge Business の MONEY の語義「お金の量」
小計Subtotalほかの数字を足す前のひとまとまりの合計
定価List Price3冊とも「作り手が示す値引き前の値段」

列名は Quantity・Unit Price・Amount の3つを押さえれば、どの国の相手にも読めます。

見積書そのものを英語で何と呼ぶかは、「見積書」の英語の記事にまとめています。↓

単価を尋ねるメールと答えるメール

単価を聞くときは、Oxford の price の例文にある give me a price for の形が素直です。

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

Subject: Unit price for Model A-200

Dear Ms. Carter,

Could you give us a price for Model A-200?

We would like the unit price for 100, 500 and 1,000 units.

Please also let us know the list price before any reductions.

Best regards,
Kenji Sato

1文目は Oxford の give me a price for の骨組み、2文目は Cambridge と Longman の unit price、3文目は3冊そろいの list price を使っています。

答える側は、Cambridge の quantity の連語にある in large quantities を添えると、数量ごとの単価を1通で示せます。

Dear Mr. Sato,

Thank you for your inquiry about Model A-200.

The unit price is $18.50 for 100 units and $16.00 for 500 units.

We can offer a lower unit price if you order in larger quantities.

The list price for a single unit is $21.00.

Best regards,
Emma Carter

単価は数量と並べて書くと、相手が自分で比べられる形になります。

単価の英語で値上げを伝える|raise・increase・mark up の線引き

単価を上げる連絡は、動詞の選び方で印象が変わります。

Oxford が引く rise と raise の線

Oxford Learner’s の raise の項には Which Word? の囲みがあり、raise は目的語を取る動詞、rise は取らない動詞だと整理されています。

We were forced to raise the price.

同じ囲みには Costs are always rising. も並び、自分で上げるのか勝手に上がるのかで語が替わることが分かります。

Longman の raise にも Many shops have raised their prices. の例文があり、値上げの主体を主語に立てた形です。

その直後の Register の注では、英国の日常会話では raise より put up を使うと説明されています。

書面の通知なら raise、口頭の説明なら put up と置けば、辞書のラベルどおりの温度です。

Cambridge の price の Business English も、increase・put up・raise prices の3つを同じ連語の束として並べています。

price increase の名詞形と通知の1行

Oxford の increase の名詞の項には price/tax/wage increases という連語が最初に並びます。

Longman の increase の動詞の項には Grammar の囲みがあり、同じ名詞を主語にも目的語にも置ける動詞だと説明されています。

A spokesman confirmed that the price increases would take effect from next month.

これは Cambridge の price の例文で、値上げが効き始める時期を take effect from で言う形がそのまま使えます。

Cambridge は mark sth up にも COMMERCE の札を付け、何かの値段を上げることだという定義です。

名詞の mark-up は、再販する前に上乗せされた分そのもので、at a 5% markup のように率で言う例文が付いています。

言いたいこと英語の形辞書で確かめた点
自社が単価を上げるraise the unit priceOxford の raise は目的語を取る動詞
単価が上がっているprices are risingOxford の rise は目的語を取らない動詞
日常会話で値上げを言うput the price upLongman が raise より日常的と注記
値上げそのものを名指しするa price increaseOxford の increase の連語に price increases
上乗せ分を率で言うa 5% mark-upCambridge の mark-up は再販前の上乗せ分
いつから効くかを言うtake effect from ~Cambridge の price の例文の形

以下は辞書の語義と連語をもとに組んだ作例です。

Subject: Price increase for Model A-200

Dear Mr. Sato,

We are writing to inform you of a price increase for Model A-200.

Material costs have risen sharply over the past year.

We will raise the unit price from $18.50 to $19.80.

The new unit price will take effect from 1 April.

Best regards,
Emma Carter

件名で price increase と名詞で予告し、本文で risen と raise を使い分け、最後に take effect from で時期を置いた並びです。

値上げを言われた側が押し返す言い方は、「交渉」の英語の記事にまとめています。↓

単価の英語で数量割引を頼む|volume discount と bulk discount

数量をまとめて単価を下げてもらう話は、割引の名前から入ると早いです。

Cambridge Business にある2つの割引の語義

Cambridge の Business English には volume discount の見出しがあり、大量に買う客に対する通常より安い値段と定義されています。

同じ辞書の bulk discount も、大量に買うときに提示される通常より安い値段です。

We offer a bulk discount on purchases of 100 or more pieces.

一方で quantity discount は Cambridge に見出しが無く、Oxford Learner’s と Longman には volume discount の見出しも立っていません。

3冊のうち裏が取れるのは Cambridge Business の volume discount と bulk discount の2つだけです。

割引そのものの語の選び方は、「値引き」の英語の記事にまとめています。↓

in bulk と in quantity で頼む1行

割引の名前を出さずに、数量の言い方だけで単価の相談に入る手もあります。

Cambridge の bulk には in bulk が C1 の札つきで載り、Business English には buy/sell/order in bulk の連語まで並びます。

Wholesalers who order in bulk will receive an additional 15% discount.

Oxford は bulk order を「同じ品を大量に頼む注文」、bulk buying を「値引きを伴うことが多い大量購入」と注つきで説明しています。

Longman Business の bulk も、大量に買う・売る・作ることだという COMMERCE の札つきの定義です。

数量の側から言うなら、Longman Business の in quantity に We offer special prices if you buy in quantity. という例文が載っています。

Oxford の quantity にも It’s cheaper to buy goods in quantity. が並ぶので、まとめ買いは安いという前提は辞書の側にもあるわけです。

そのため、Could you offer a better unit price if we order in bulk? の1行で、単価の相談は始められます。

Longman は a big quantity を避けて a large quantity と言うよう注記しているので、形容詞は large で固定するのが安全です。

単価の英語についてよくある質問

unit price は複数形にしてよいのか

Cambridge も Longman も unit price に可算名詞の札を付けています。

Cambridge の例文には export unit prices という複数形が実際に出てくるので、品目ごとの単価をまとめて言うときは複数形で書けます。

「単価が高い」はどう言うのか

Cambridge の price の連語に high price と low price が並んでいるので、The unit price is high. の形で足ります。

高すぎると言うなら、Longman の exorbitant や Cambridge の inflated を付けます。

「平均単価」はどう書くのか

Longman Business の unit price の例文に average unit price がそのまま載っています。

Cambridge の unit cost にも Average unit costs で始まる例文があるので、原価側も average で言えます。

unit price と list price はどう違うのか

Cambridge の Business English は list price を「値引き前の、通常または広告された値段」と定義します。

Oxford も「カタログなどで広告される値段」とし、Longman は作り手が示す値段だと説明しています。

list price が値引き前の定価、unit price が実際に出す1個あたりの値段という関係です。

単価の英語のまとめ

単価の英語は、その数字が誰の側から見たものかで語を選ぶと迷いません。

場面英語の形根拠にした辞書
見積に単価を書くUnit PriceCambridge Business・Longman Business
原価の単価を社内で言うunit costCambridge・Oxford・Longman
時間あたりの単価を尋ねるWhat’s the hourly rate?Cambridge・Longman
1個あたりを単位で示すper unit/eachCambridge・Oxford・Longman
単価の値上げを通知するraise the unit priceOxford・Longman・Cambridge
まとめ買いで単価を下げてもらうorder in bulkCambridge・Oxford・Longman

unit price は Cambridge と Longman の2冊が Business の見出しとして立てた語で、Oxford では unit の項の per unit が受け皿になります。

迷ったら、売値は unit price、原価は unit cost、時間は hourly rate の3つで組み立てれば一通りの単価が書けます。

単価と数量を並べた明細を請求の段階でどう書くかは、「請求書」の英語の記事にまとめています。↓

\単価を書いた見積そのものを英語で送るなら/

quote・estimate・proposal・bid の違いが辞書の語義で分かる

見積まわりの4語を比較

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参考文献

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